ストリートフォトの原点
株式会社太田興産は、2024年4月30日から5月26日まで、第3回太田興産コレクション展「ストリートフォトの原点」を銀座ヒコヒコギャラリーで開催します。
2024年4月30日〜5月26日
Part 1:4月30日〜5月12日
Part 2:5月14日〜5月26日
(Part 1とPart 2で展示作品が異なります)
展示会場:ヒコヒコギャラリー(アクセス)
10時30分〜18時30分
月曜休館
入館料:各1,000円(税込)
展示会趣旨
20世紀半ば、日々の生活シーンを心赴くままに捉え、自由に表現する写真家たちがいました。彼らは写真の持つ力に心動かされて、一心不乱にシャッターを切り、人々の喜びや希望、そして時には憂いや苦悩など、様々な心情を歪めることなく作品に収めました。大きく心を揺り動かすような派手さや押しつけがましさはなく、素朴且つ純粋で、人として素直に共感できるようなストリートフォトを数多く生み出したのです。
第3回太田興産コレクション展では、様々な作家による数多くの作品をご覧いただくため、会期4週間をPart 1・Part 2に分け、展示作品を入れ替えて開催されます。Part 1は、ロベール・ドアノーの「パリ市庁舎前のキス」やエドゥアール・ブーバの「Petite fille aux feuilles mortes」、アンリ・カルティエ=ブレッソンの「Hyeres, France」など、フランスの著名な写真家を中心に、合計62点が展示されます。Part 2は、ギャラリースペースがアジア・ストリートフォトグラフィー界の巨匠、ファン・ホーの作品53点で埋め尽くされます。ファン・ホー財団および香港ブルーロータスギャラリー公認の展示となります。
展示作家
Part 1(4月30日〜5月12日)
Robert Doisneau(ロベール・ドアノー)
Edouard Boubat (エドゥアール・ブーバ)
Henri Cartier-Bresson(アンリ・カルティエ=ブレッソン)
Willy Ronis (ウィリー・ロニ)
Elliott Erwitt(エリオット・アーウィット)
Sebastiao Salgado (セバスチャン・サルガド)
Werner Bischof (ワーナー・ビショフ)
Helmut Newton (ヘルムト・ニュートン)
William Klein (ウィリアム・クライン)
Helen Levitt(ヘレン・レヴィット)
Sabine Weiss(サビーヌ・ヴァイス)
Bruce Davidson(ブルース・ダビットソン)
Réne Groebli(ルネ・グローブリ)
Louis Stettner(ルイス・ステットナー)
Part 2(5月14日〜5月26日)
Fan Ho(ファン・ホー)
ファン・ホー財団および香港ブルーロータスギャラリー公認の展示となります。
ロベール・ドアノー
(1912-1994)
ロベール・ドアノーはパリ近郊ヴァル・ド・マルヌ県ジャンティイに生ました。
石版工の技術取得のためパリのエコール・エスティエンヌで学んだ後、写真家アンドレ・ヴィニョーの助手となります。
その後、ルノー自動車工場専属カメラマンを経て、戦後はラフォー通信社に所属。雑誌「ヴォーグ」などの仕事を行う一方、くまなくパリを歩き回り、庶民とその日常をユーモアと愛情をもって写真に捉えました。
生涯をパリとパリの人々の撮影に捧げた彼の作品は今もなお多くの人々を魅了し続けています。
1994年に他界するまでに彼が残した45万枚のネガは、彼の思慮深さ、権力に動じない態度、そして執拗なまでの自由へのこだわりを反映しています。
フランス国内はもとより世界各地で写真展を開催。
受賞歴は、コダック賞(1947年)、ニエプス賞(1956年)など。
1984年にレジオンドヌール勲章と Chevalier の称号を授与。
出典: 「ロベール・ドアノー写真集パリ」 堀内花子訳 岩波書店、「ドアノーの贈りもの田舎の結婚式」河出書房新社
今回は代表作である「パリ市庁舎前のキス」を含めたオリジナルプリントを22点展示します。
エデュアール・ブーバ
(1923年〜1999年)
エドゥアール・ブーバは、ヒューマニズム写真の巨匠として、その柔らかな視線で世界を捉えました。「平和の特派員」とも称される彼は、パリの肖像や世界各地の風景を通じて、人間と自然の純粋な瞬間を捉えた作品で知られます。1947年のコダック賞受賞から、国際的な展示会への参加等精力的に活動しました。ブーバの写真は、その深い人間への愛により、今も世界中の主要な美術館で称賛され続けています。
オリジナルプリント19点を展示します。
アンリ・カルティエ=ブレッソン
(1908年〜2004年)
アンリ・カルティエ=ブレッソン(Henri Cartier-Bresson、1908年~2004年)は、20世紀を代表するフランスの写真家であり、マグナム・フォトの共同創設者の1人です。彼は、“The Decisive Moment(決定的瞬間)”という概念を確立し、写真が捉えた瞬間の力と意義を表現することに情熱を注ぎました。また、それぞれの瞬間を完璧な構図で捉えることから「構図の神様」と呼ばれました。
今回、展示するサンラザール駅裏は彼の最も代表的な作品の一つです。
オリジナルプリント5点を展示します。
ウィリー・ロニ
(1910-2009年)
ウィリー・ロニ(1910-2009)は、フランスの著名な写真家。特にパリの人々の日常生活を題材にした作品は高く評価されています。左翼出版物で社会派の主題を扱い始め、後にフリーランスのフォトレポーターとして活動。彼の作品は、その時代の社会的風景を鮮明に伝える貴重な記録であり、今日でも多くの人々に影響を与え続けています。
1947年にコダック賞を受賞し、1951年にはニューヨークの近代美術館で開催された「Five French Photographers」展に選ばれ、1954年にはヴェネツィア・ビエンナーレで金メダルを受賞しました。彼はその後も多くの展示会に参加し、数多くの賞を受賞し、写真の教育にも携わりました。
オリジナルプリント3点を展示します。
エリオット・アーウィット
(1928年〜2023年)
エリオット・アーウィット(Elliott Erwitt、1928年~2023年)は、著名なアメリカ人の写真家で、彼の作品は幅広いテーマと独特の視点で知られています。
低い位置からチワワを撮影した写真(New York City. 1946.)や恋人たちの愛を自然且つリアルな形で表現した(カリフォルニア・キス)などが有名です。今回は、オリジナルプリント2点を展示します。
ファン・ホー
(1931-2016)
「東洋のカルティエ=ブレッソン」と呼ばれるファン・ホーは、幾何学的な構造、パターン、テクスチャーを巧みに配置した背景をベースとし予期せぬイベントが偶発する「決定的瞬間」を撮り続けました。
彼は香港の建物やモニュメントの歴史的な記録を作ろうとはせず、香港の魂、市民の苦難と香港の復興を捉えることを目指しました。
10代から20代にかけて、サロンで競い合いながら、300近い国内外の賞やタイトルを獲得し、最大の作品群を作り上げたのです。
ファン・ホーは、英国写真協会と王立芸術協会のフェローであり、シンガポール、アルゼンチン、ブラジル、ドイツ、フランス、イタリア、ベルギーの写真協会の名誉会員でもあります。
中国写真協会(広州)による「Life-time Achievement Award, the 2nd Global Chinese International Photography Award, China, 2015」も受賞しています。
彼の作品は、多くの個人および公的コレクションに収蔵されており、その中でも特に注目すべきものは以下の通りです。
M+美術館(香港)、ヘリテージ美術館(香港)、フランス国立図書館(パリ)、サンフランシスコ近代美術館(米国)、サンタバーバラ美術館(米国)など多数。
出典:”BIO” FAN HO PHOTOGRAPHY https://fanho-forgetmenot.com/
今回は代表作の「Approaching Shadow」を含めたオリジナルプリントとエディションプリント合わせて53点展示します。
ファン・ホー
Photography My Passion My Life
22,000円(税込)巻頭エッセイ和訳付き
ファン・ホー
Portrait of Hong Kong
22,000円(税込)巻末略歴和訳付き
ファン・ホー
Photography My Passion My Life
巻頭エッセイ和訳付き
Portrait of Hong Kong
巻末略歴和訳付き
2冊セット
価格:38,000円
ファン・ホー
コロタイプポートフォリオ
8,800円(税込)
ロベール・ドアノー:“The Best of Doisneau”
(ペーパーバック)
価格:2,980円
ロベール・ドアノー
エリオットアーウィット
ポストカード
300円(税込)
展示会内で販売しているグッズ詳細
Fan Ho写真集
Photography My Passion My Life
Portrait of Hong Kong
単品は22,000円(税込)
セットは38,000円(税込)
ドアノー写真集
The Best of Doisneau
2,980円(税込)
Fan Ho コロタイプミニポートフォリオ
6枚1セット:8,800円(税込)
ポストカード
ロベールドアノー:パリ市庁舎前のキス
300円(税込)